【基礎講座】木について
日本は森林の国
森林の面積は日本の国土の約7割と言われています。
自然豊かな森を持ち、木と共に生きています。
犀工房では国産の木材を100%使用しています。
日本人の身近に寄り添う木という素材について、
改めてその特徴をご紹介いたします。
木について

樹種の話
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林業で管理している樹木は、杉(スギ)と檜(ヒノキ)が多くを占めます。 家の建築資材、家具、日々の道具、などなど様々な形を取りながら、どちらも日本の生活を支えている、日本の風土に合った樹木です。 |
杉はまっすぐかなりの高さまで成長するのが特徴です。木材の色味は、辺材が白く、心材は赤から黒味がかった色になっています。木材の中でも柔らかい樹種に分類され、肌触りのよさ、衝撃の吸収性が特徴です。調湿性が高く、菌やシロアリにも強いと言われています。建材としての素直さ、使いやすさから、戦後の国策で多く植樹され、日本の建築を支えてきました。
檜は杉よりもゆっくり成長することから、杉より少し重く硬い素材です。質感は滑らかで艶感があります。杉よりも木目のラインは目立ちません。特有の香りと、少しピンクがかった色合いが特徴的です。耐朽性・耐虫性・水湿への強さも特徴として挙げられます。油分が多く顔料の浸透性が悪いため、無垢もしくはクリア塗装が施されることが多いです。
木材の知識
木の魅力について木製品は特に日本人なじみ深く、木の香りは安心感や安らぎを与えます。また、木は他の素材ほど熱を持たず、やけどする心配がほとんどありません。太陽の日差しが年々強まる現代において、熱を持ちにくい性質は非常に重宝する特性です。
ものづくりにおいても、木は強度があるにも関わらず加工しやすいため、柱などの構造材から、床、壁、握り手や装飾まで、多種多様に形を変えることができます。活用場所の多さも木の持つ魅力になっています。 |
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木の呼吸と乾燥樹木を伐採し建材や家具になってからも、木は周囲の湿度に合わせて水分を吸収・放出します。この働きのことを「呼吸する」と表現します。 ・湿気が多いとき: 水分を吸収して空間を乾燥させます。 ・空気が乾燥しているとき: 水分を放出して空間に潤いを与えます。 |
木材の経年変化木材の中に含まれる水分は、何年もの呼吸の繰り返しによりゆっくりと抜けていきます。その結果、木は軽く、硬く「締まって」いきます。そこで発生するのが「日割れ」と呼ばれる木の芯を中心に割れる現象です。日割れが起こっても強度は落ちないので、建材などには安く強度の強い芯持ち材も採用されていたりします。 |
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木材の部位について樹木の真ん中には若木時代の細胞が固く引き締まった部分「芯」があります。 芯部分を除くドーナツ状の心材と辺材のみから製材した木材を「芯去り材」と言います。「芯去り材」は太い樹木からしか採取できないため高価ですが、柔らかく柔軟で、ひび割れや変形に強い特性があります。 犀工房の遊具には全て「芯去り材」を使用しています。 ※ φ150mm以上の木材を使用する際は背割り加工をした芯持ち材を使用しています。 |
製材のこだわり
防腐・防蟻薬剤の加圧注入処理について
雨の多い日本の屋外では、防腐の対策は必要不可欠です。
杉も檜も木自体に湿気への耐性がありますが、薬剤によって防腐、防蟻性能を何倍にも高めることができます。犀工房で使用する薬剤には、自然由来のヤシ油を主原料とした医療用にも使用されている安全な成分のみを採用しています。木の芯まで薬剤を浸透させるため、保護処理薬剤の入った水槽に木材を入れてフタをし圧力をかけています。この処理のことを加圧注入処理と言います。
木材としての利点は変わらず、耐用年数を延ばす効果があります。
乾燥について
伐採したての木材や、防腐防蟻薬剤を加圧注入した木材は、内部に水分を多く含んでいます。木材の膨張を鎮め、塗料の浸透を促すために木材を乾燥させる必要があります。
良く風の通る屋内で乾燥させる自然乾燥方式と、湿度を下げて温度を上げた専用の小屋で急速に水分を抜く、人工乾燥方式があります。時間をかけて水分を抜く自然乾燥方式には様々なメリットがあります。
①狂いが少ない
②強度が増す
③クセが抜けて品質が安定する
④木が本来持つ脂分が残るため木材本来の独特の色艶が出てくる
⑤木の自然な香りを持つ
人工乾燥と自然乾燥は単純な優劣ではなく、例えばエアコンの利いた湿度が低く保たれる室内用の建材などは、人工乾燥によって水分をかなり抜いておいた方が良いこともあります。しかし、屋外でのご利用には自然乾燥が非常に向いているため、犀工房では時間をかけて乾燥する選択肢を選んでいます。
木材保護塗料について
木材の表面には紫外線劣化を防止する木材保護塗料を塗布しています。市販する塗料の種類は大きく分けて2種類、含浸タイプと造膜タイプがあります。
・含浸タイプは顔料が木の内部に染み込みますので自然な木目が楽しめます。木の呼吸も邪魔をしません。
・造膜タイプは木の表面もれなくコーティングし、呼吸を抑制し鮮やかな発色を実現します。
弊社では2タイプの性質を併せ持つ、半造膜タイプの塗料を使用しています。雨による木材内部の湿気蓄積を呼吸によって発散させ、かつ自然なカラーリングを実現します。
塗料には紫外線劣化を抑制する機能や虫よけ効果もあり、木材を長持ちさせる役割を果たします。木材の落ちてきたタイミングで年に1回程度重ねて塗布していただくと、より長く木製製品をご愛用いただけます。
木材塗料はノーメンテナンスで永遠に使えるものではありません。特に製材されて間もなくの木は内部の水分が豊富なため、含浸タイプの塗料はどうしても定着が弱くなる側面があります。犀工房では遊具購入後1年で最初の塗り重ねを推奨しています。年数が過ぎるほど、木が乾き、塗料が良く染み込むので塗料が長持ちするようになります。
メンテナンスについて
日常のメンテナンス摩耗と汚れ対策汚れたらほうきなどではく、小石を取り除く、マット等で頻繁に足から砂を落とすなどすれば、より長くお使いいただけます。
木の呼吸により、節がでっぱったり、小さなクラックが生じますが、木材本来の特性によるものです。
・節が抜けた場合やクラックが生じた場合は、パテで埋めると表面を補修できます。
・ささくれが出た場合は紙やすりで削ると取り除くことができます。
・ボルトの緩みが生じた場合は、増し締めすると安全にご使用を継続できます。
木材は1枚単位で交換、付け替えができます。経年変化で腐食や目立つ割れが自然発生することもありますので、新品の交換部材をお求めください。点検や清掃等の理由で一度取り外した部材について、腐食がなければもう一度取り付けていただいて問題ありません。
木製製品本体は、耐用年数10年を寿命の目安とさせていただいています。しかし、設置環境による劣化・磨耗の差が非常に大きいです。定期的なメンテナンスにより、長くご愛用いただけますと幸いです。




