ものづくりの想い

遊具を通して「健やかな感性」を育んでほしい

株式会社犀工房は、1986年に立体造形を手がける小さなものづくり工房として誕生しました。当時の遊具といえば、モノクロでシンプルな形状のものが大半を占めていました。「もっとワクワクする遊具をつくれないか」と思ったことが、創業のきっかけです。そして、幼児向け出版社とのご縁をいただいたことを機に、創業前に培ったディスプレー制作のノウハウを生かすことで、幼稚園・保育園向けの遊具事業に注力する選択をいたしました。

3〜6歳の幼児期は、子どもの人格形成にとって、とても大切な時期だと考えます。設立当初の夢である「子どもたちには遊具を通して、健やかな感性を育んでほしい。創造する力や挑戦する力を身につけてほしい」との思いは、当社のものづくりの軸として、35周年を迎えた今もなお、すべての社員の心の中に存在し続けています。

「デザイン力と安全性」を両立した遊具

当社は、立体造形物を生み出す手法を応用することで、遊具を通して夢のある世界観を提供し続けています。繊維強化プラスチック(FRP)製の造形物と、木や金属といった別の素材を組み合わせることで、遊具の機能性とデザイン力、表現力を大幅に拡大し、当社の強みを確立しました。企画・提案から設計・製造まで、各工程のプロが対応することでの手によって、オンリーワンのものづくりを実現可能にしています。

遊具においてもっとも重視すべき点である安全性に関しても、当社は独自の安全基準を設定しています。例えば、社団法人日本公園施設業協会では、3〜6歳が同一基準です。しかし、当社では「年少」「年中」「年長」と、より細かな基準を定めました。子どもの発達段階に応じた安全性を担保したうえで、子どもたちが自ら遊び方を生み出し発想力と身体能力を高められる、魅力ある遊具づくりに努めています。

子どもの「心に残り続ける」遊具づくり

当社の強みであるFRP製の立体造形分野におきまして、今まで多くの人気シリーズの遊具を生み出してまいりました。子どもたちが夢中になる遊具としての発展を目指しつつ、同時に未来の遊具展開に向けて、現在、新規素材の研究を進めております。社内におきましても、保育士をはじめ他業種での経験を持つ多様な人材を確保し、社内研修や新規技術習得の機会増加を検討するなど、次の世代を見据えて人材育成を強化中です。

遊具が持つ可能性は、無限に広がっています。だからこそ、当社は、既存の常識にとらわれることなく、多角的な思考やアイデアに基づき、子どもたちの心にいつまでも残り続ける遊具を作り続ける所存です。